神様、アナタは多分嫌われ者ですね。

…私の人生、一体どうしてくれるんです?






悪夢はスタートライン6?どうしたの、顔がゾンビみたいに悪いわよ?」




夕食のさなか、久々に仕事が片付いて家に帰ってきた母がそう声を掛けてきた。


いや、母さん。その表現はひどいよ。

ゾンビってさ……食事時にあんまりよろしくないと思いますよ。




「ううん。何にもないよ?」

「もしや!テストが赤点とか?」

「はたまた!レポートが間に合わなかったとか?」

「それとも!初めての恋煩いか!?」




ちくしょう、こんなに家族がいらったく感じるとは……ヤツが及ぼす影響は大きいな。



「そんな憶測立てる位なら、ほっといてくれない?」



そう言い放つと、私は自分の使った食器等を沈めに行き、軽い身仕度をしてから言った。




「…ローソン行ってきます」

「あ、姉さん!ガリガリ君よろしくっ!」



私の出かける宣言にすかさず愚弟の享がアイス購入の希望を述べた。


仕方なく私は財布を取りに一度部屋に戻り、

手提げ鞄の中に投げ入れてから享にニヤリと笑って言った。




「…支払いは二倍ね」

「えぇ〜!」




……勿論、そんな事はしないけど。これはいわゆる“姉の特権”と言うものなのです。



カチャン



玄関のドアをゆっくり閉め、私は外に出てから大きくため息をついた。


いや、平静を装ってますけど私まだまだ現状を受け入れられてませんよ?

と言うより受け入れたら腐女子としてやっぱり終わりだと思う。


足を動かし、マンションから出て車が行き交う大道りに足を進める。


……彼の存在を確認して、早一日が経過しようとしているのに

平然と時が過ぎているのが奇妙で仕方がない。


いいんですか、奇想天外の神様。

こんなの許すなんてアナタは一体何してるんですか!






『ピロローピロロー』

「いらっしゃいませー!」





店内に入り、この地域独特の蒸し暑さから解放され、若干強めの冷房に鳥肌が立った。


何となく時間を潰したくて来たコンビニだけど

特にやりたいことがあって来たわけではないので、ブラリブラリと店内をうろつく。


享の頼まれ物と一緒に私も自分の分も買おうとアイスコーナーで悩んでいた――その時。





『ピロローピロロー』

「いらっしゃいませ!」




新しい客が入って来たらしく、何となく出入口を見て――愕然とした。



さわやかな薄笑いを浮かべ入って来た人物は

……他ならぬリーゼル青年ではないかっ!(私服Ver)


氷結していた私だが、とりあえず青年に見つかりにくい奥に非難して様子を伺う。



つまりリーゼル青年はこの近くに住んでいる可能性があってここにきたっぽい

(条件はいいしね。学校までチャリで20分だし)




……なんて冷静に分析している暇なんて無い!

彼の様子を是非見ていたい(色んな意味で!)しかし、命は大切にせねば!





サカサカと、まるでゴキブリの様な動きで彼の様子を伺いながら出入口に行き、

大急ぎで出ていった。










「あっっぶねぇ!!」



ローソンからだいぶ離れた住宅街の一角て私はそんな悲鳴の様な声で気持ちを表現した。

まさかあの青年がこんな身近にいるなんて夢に思わなかったぜ。


…所在地がバレないように気をつけねば!!

そう考えながら、私は人影のない道をゆっくり歩いて家に帰った。




――その後、享に怒られたのは言うまでもないけど。







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