最近授業と授業の合間が暇で

少し一人で遊んでみる。








悪夢はスタートライン番外 〜正体を知る者の、苦悩〜









『紫陽花、とは何ダスか?』




そう聞いて来た可愛らしい(ゲーム内での)同居人に対して

ポチポチと"あじさい"について仕込む私。


最近、色々いつものメンバーが忙しかったりするので、

久々に学校にゲームを持ってきて遊んでいるのである。

そして今再熱中なのが――この、どこでもいっしょだ。




「あぁ…リッキー可愛い……!」




久々にプレイした所為で、前回のリッキーはもう居なかったけど、リッキーラブは変わらない。

寧ろ…以前より増してる?




「あ、ピーエスピー持って来てるー!何やってんの〜?」




…と少々ゲームに気を取られている間に後ろに現れた渚に驚き、声を上げて画面を伏せる。

し、心臓に悪い!例えほのぼのゲームだろうとも、じろじろ見られながらやるもんじゃない!





「どこいつだよ。久々にやってみたら楽しくてさ…って」





ニコニコ微笑みながら私の話を聞いている渚の手に、何かが握られているのに気付く。

もしや…?





「ふっふっふー…じゃーん!実はアタシもはまちゃってさー!!」





と言って見せるのは、電源が入った状態で"どこいつ"のタイトル画面が表示されている状態の、PSP。

――この時期にどこいつに再熱する者は私だけじゃなかったのか。

あれ、待てよ…と言う事は……?





「よし…渚ー、しりとりしようっ!!」

「待ってたわ…その言葉!!」





急にしりとりの事になるとヒートアップし始める我等二人。

……言葉を教えるのは、確かにポケピを愛する故にだけれど。

本当は誰かとしりとりをして勝つのが目的……そして、久々の戦(!?)に闘志がみなぎっている。


するとそこに…。





「あ、三波さん達も"どこいつ"やってるのかー?」

「奇遇だね、実は僕達もなんだ」





と言って突如現れる安城君と――…出来れば会いたくない赤目少年のトミー・リーゼルさん。

…って言うか、マジですか。本気ですか、馬路ですか(変換違う)


私の心を読んだのか、素早く私達にPSPを見せる男子二名。

金持ちなのか知らないが、リドルだけPSPがホワイトなのが気に食わないけど。







どこでもいっしょ しりとり対決

四名で、開始。


順番 私(リッキー)→渚(ジュン)→安城君(スズキ)→リドル(トロ)


(って言うか、何でリドルがトロなんですか!)



かなり激しく心の中で突っ込みをいれる私。

だってリドルですよ!…いやそれ以前にどこいつをやってる事が既にミラクル。





『んでは行くダスよー…どっちがいいダスか?』





出てきたのは、「紫陽花」か「桔梗」…何故両方花?

とりあえず、紫陽花を選択――頼むぞリッキー!!


紫陽花から、胃袋、ローマ、と来て次はリドル青年の番。





「次は、僕だね」





そう言ってトロが繰り出してきたのは……。





『マグル〜!』


「え、マグルってなあに?」

「俺も聞いたこと無いなぁ…」





楽しそうに画面の中で叫ぶポケピ達とは違い、渚と安城君は不思議そうに首をかしげ、

私は心の中で滝汗。


…二人がハリポタ知らないからって、教えるなよ!

って言うか狙ってるでしょ!私の頑張って普通を装ってる顔を、楽しんでませんか!?

ぶっちゃけ、さり気なく私の顔みて笑ってるでしょ!微笑んでるでしょ!!





「あ、"マグル"って言うのは、とある小説に出てくる愚民のことだよ」





嘘教えんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!

って、それで納得しない!二人!

「世の中狭いねー、聞いたことも無かったよ」とか言って関心しない!!





この先起こるであろう、知識が残る私の苦悩考えながら。

私は、数少ない「る」がつく言葉を必死で探した。









後書き
短いね(うるさい)
きっとそういうネタがあってもいいなと。


もどろうか?