目撃した物が正しいと言う根拠は無い。 …しかし、"間違い"だと言い切れる自信も無い。 悪夢はスタートライン 番外 〜チャット参加者に捧ぐ〜 「…リーゼルさんよ」 「なにかな?さん」 私が珍しく自分から声をかけてきたことに対して、彼は興味があるように私の方を見た。 勿論、話しかける理由が無いのに自分からこんな事は絶対しない。 ――彼のパソコン画面に表示されている"ある物"に対して、私は質問を浴びせた。 「貴方がやってるのは、かの有名なミルシィじゃないか…?」 「ん、そうだよ?それがどうかした?」 …おぃ。 誰の断りを得てかの有名なソーシャルネットワーキングサイトに入りやがった!! (通称SNSで、つまり招待式のコミュニティサイトの事) 確かにそこは有名だよ?そして、私も君のその行動を止める権限も無いよ? でもさー。誰がこんな危険人物に招待メール送りやがったんだ!!(該当者が一名いるけど) 「あ、トミ。昨日の日記見たよー!災難だったねぇ〜」 「ナギサも、昨日は大変だったらしいね」 突如、情報技術の授業中にも関わらず(私は通りすがりで見ただけだ!うん。偶然!) 彼に会いに来た渚は、ミルシィの中だけの話をする。 「…そう言えば、さんはやってないみたいだね」 「あ、にも招待メール送ろうか?楽しいよ〜?」 いや、結構です。少し前まで持っていたミルシィへの好奇心が今一気に冷めました。 世の中には興味があっても触れてはいけない領域がある事を教えていただきました。 ありがとう、渚。 そして……恨むぞ、リーゼル!!! こうして、私の未知なる世界への道は。簡単に崩されました…とさ(昔話?) END オマケ 「そういえば、最近トミはオンラインゲームもやり始めたんだってね〜」 「(マジかよ!!そんな情報なんで私に言わない!!)」 「うん。でも中々レベルが上がらなくて…昨日始めたんだけど」 「…へ、へぇレベルいくつ?」 「う〜ん…36?」 「(…絶対悪いことしただろ!!不正とか不正とかっ!!)」 ネット環境に、すっかり慣れ始めるリーゼル青年でした。 後書き これまた調子こいてチャットで書いた物。 …でも、彼ならやりかねない(環境対応力はピカイチだと思う) もどろうか?